【プロジェクト インタビュー】CPA-ConsultingのIPO支援:ブローカーと言われたCFO

【プロジェクト インタビュー】CPA-ConsultingのIPO支援:ブローカーと言われたCFO

当社のIPO支援のイメージが沸く、過去に参画したIPO支援事例をお伝えします。

CPA-Counsultingの設立以前より、公認会計士としてIPO支援に従事しておりましたが、支援のスタンスは従前と変わっておらず、IPO支援での注力ポイントやスタンスを成功例・失敗事例を交えてお伝えします。


コンサルタントは弊社代表の公認会計士・税理士安武庸太郎です
※クライアントについては、匿名という形で記載しております

 

・主な支援先

医療介護ユニコーン企業、デジタル領域に特化したマーケティング企業、イベントBPO企業他、支援先多数

 

【IPO支援の概要

・クライアント(顧客)との出会いについて
以前は求人サイトなどでのこちらから応募することにより、支援先にJOINして業務を行うことがメインでしたが、現在では100%ご紹介です。紹介元は証券会社や金融機関系のコンサルティング会社で、過去に関与実績がある先様からご紹介いただいております。この意味では、私やCPA-Counsultingのバリューが新しい出会いを生んでいるとも言えますので、手前味噌ですが、会計人冥利に尽きると考えております。

 

・業務内容
最も大切にしていることですが、業務範囲に予断を持たずにオーナー株主の利益を最大化することに注力しています。このスタイルは役割が課長クラスやミドルマネジメントに留まっている間には全く理解されませんでした。


(失敗例)小売業へ支援時において、業務依頼について意見を述べなかったことで、作業的な業務や子会社への配置転換などが中心となり、IPOを進めたくない上司等がIPOの主幹者に留まったこと。


(失敗例)Saas企業の支援において、CFO業務が一切なく、インサイドセールスを担当したこと。

 

一方でIPO支援において、TOPラインへの課題解決が急務であったり、Startupがいくら管理体制を構築しても大して意味がありません。業務範囲に予断を持たないスタンスはCXOクラスの立ち位置であれば、最もIPO支援に適したバランスの良い判断が導かれました。


(成功例)リアルビジネス(老人ホームの多店舗展開)において、2年間で月商10倍を達成する。売上拡大の最大のドライバーであるM&Aを指揮命令し、公認会計士としてDealクローズ&PMIを成功させる。会社は間接金融のみで、オーナー方針で一切外部からの出資を受けず、赤字&自己資本40百万円で資金調達15億円超を達成、兵站を確保・維持に成功。


(成功例)Startup支援において、一切記帳や管理に携わらず、営業支援や出資関連の交渉のみに注力し、会社の売上確保までの時間を捻出する。支援先のプロジェクトにリソースを共有し、経理人材・管理人材を拠出して、支援先の内部管理体制の醸成に寄与。

 

・特徴
CFOサービスにおいては、一丁目一番地は事業計画の作成と決めています!!
IPO支援において、オーナー経営者に勝てないまでもインプットや判断に資する分析を提供する「事業計画の作成」を最初の着手事項としております。既に存在する事業計画のレビューや事業計画が無い場合の事業計画作成で、バリューが示せない場合においてはその後の価値発揮も覚束ないのではないかと考えております。ビジネスパーソンとして、経営者の右腕足るか最初に判断してもらいます。

Startup支援では、TOPライン対策で事業構築に売上高の醸成や営業協力、兵站構築に資金獲得に奔走します!経営者に画を描いてもらいますが、絵に描いた餅で終わるかは実行力次第、内部管理とかやっても仕方がありません。まずは100%でビジネスにコミットメントします。会社が存続するには、継続的な売上高の確保か資金調達であり、Startup支援ではこの2点が存続条件で、それ以外はおまけと考えております。

 

・クライアントがどの段階で受嘱し、どのように成長したのでしょうか?

 

CFOサービス領域

 増大が続く高齢者医療需要の解決・緩和のソリューション、ポスピス企業

 

企業概要(プロフィール)

・加入時の状態
今度、日本の高齢者医療需要の爆発により、全国的な病床不足時代が到来することが予見され、その解消の切り札となる事業モデルを持つ会社でしたが、在宅ホスピスという言葉すらない勃興期のビジネスモデルが確立した段階の企業でした。


多店舗展開モデルを今後展開するとして、展開方法や優先順位、資金や人手などが1を10にしなければならないステージで、なにより、名張市という奥まった場所にあるビジネスでした。

 

・当面の課題
ビジネスの社会貢献性や収益力には目を見張るものがありましたが、一方で元手を新築の老人ホームで増やしていくことについては、資本力の観点から時間的な制約があることを分析しました。
通常であれば、医療介護に素人の若い会計士の批判に対し、当時の経営者が取った判断は常軌を逸するもので、翌日には地方銀行の不良債権の再生案件として、破綻した老人ホームの再生案件に着手していきました。

 

・成長
計画された新築老人ホームの出店の合間を縫って、M&Aで破綻した老人ホームを連続して取得し再生して収益化する、リアルビジネスの常識を覆す成長率で月商が加入時から2年間で10倍に成長。


急速に会社規模が拡大する中で、M&Aを指揮命令し、公認会計士としてDealクローズ&PMIを成功させる。会社は間接金融のみで、オーナー方針で一切外部からの出資を受けず、赤字&自己資本40百万円で資金調達15億円超を達成、兵站を確保・維持に成功。
但し、社内では仕訳の切れない会計士=ブローカーかと思われていました(笑)

 

Startup支援領域

 売上高がほとんどないStartup支援、自分のビジネスだと思えるか?

 

企業概要(プロフィール)

・加入時の状態
銀行系のコンサルティング会社から、IPOを見据えたStartup支援を紹介いただきましたが、事業開始直後にCOVID-19の直撃を受けた事業モデル(イベント運営BPO企業)でした。
必要なことは、TOPライン対策で事業構築に売上高の醸成や営業協力しかない、CPA-Counsultingでの協力は新規クライアント獲得に注力しました。

 

・当面の課題
残念ながら、こちらのStartup支援では当方でクライアント付けを実現することはできませんでした。クライアントが自力で受注を回復し、業績を急速に回復させるステージにおいては、人材供給やリソース提供ができましたが、むしろ発注いただける金額も大きく見合った貢献が実施できておりません。
また業績が急回復したことにより、資金調達のクローズでは有利な交渉を部分的に助言できました。

 

・成長
支援先のプロジェクトにリソースを共有し、経理人材・管理人材を拠出して、支援先の内部管理体制の醸成に寄与。
クライアントの事業が順調に進んでいる前提ですが、上記の対応により支援先に貢献できております。CPA-Counsultingは人材リソースが柔軟に調達可能であることから、リリーフやワンポイント支援も含めて人員の穴を埋める対応を実施できております。

 

・プロジェクトにおける、感想ややり残したこと

CFOサービス領域の当社業務実施の課題は、過度にオーナー経営者に肩入れするものであるため、紹介した人的リソースの当事者が、必ずしも全員良い結果に終わっていないことです。


Startup支援では、この点を反省しCPA-Counsultingで受け皿を確保しながら、リリーフやワンポイント支援も含めて人員供給を行っています
成長企業を支援して以て我が国経済に寄与しても、働く人も儲かって幸せになってほしいです!