末期がん(癌)の症状とは?死期が近いときのサインや家族ができる対応を解説
ご家族が末期がんと診断され、「これからどのような症状が現れるのだろう」「最期が近づいたとき、どのように対応すればよいのだろう」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
末期がんでは、病状の進行に伴って身体や意識にさまざまな変化が現れます。
しかし、あらかじめ症状の経過や死期が近いときの兆候を知っておくことで、ご本人にもご家族にも落ち着いて対応しやすくなります。
本記事では、末期がんの定義や症状の経過、がんの種類別にみられる特徴、死期が近いときの主な兆候について解説します。
| 【本記事で分かること】 ※タップで該当箇所へスクロールします ・末期がんの定義 ・末期がんの主な症状 ・末期がんに対するケアが受けられる主な場所 |
ご本人の希望を尊重しながら、ご家族も安心して寄り添える環境を整えるためにも、ぜひ参考にしてください。
そもそも末期がんの定義とは?
末期がんとは、積極的ながん治療を続けることよりも、痛みや苦痛を和らげながら生活の質(QOL)を維持することが優先される段階を指します。
厚生労働省の「終末期医療のあり方に関する懇談会報告書」では、終末期を以下のような状態としています。
| ・適切な医療の継続にかかわらず治る見込みがなく、死が間近に迫っている(数日程度など) ・治る見込みがなく死期が迫っている(6か月程度など) 出典:厚生労働省|終末期医療のあり方に関する懇談会報告書 |
また、がんの進行度を表す「ステージ4」と混同されやすいですが以下のように、末期がんとは医学的に異なる状態を指します。
| 比較項目 | ステージ4 | 末期がん |
|---|---|---|
| 状態 | がんが他の臓器へ転移している段階 | 積極的ながん治療から緩和ケア中心の治療へ移行する段階 |
| 治療の目的 | 病気の進行を抑え、生活の質を維持する | 痛みや息苦しさなどの苦痛を和らげ、生活の質を保つ |
| 特徴 | ・転移があっても治療を続けながら長期間生活できる場合がある ・積極的な治療によって、がんとの共存を目指す | ・積極的な治療より緩和ケアが中心となる ・最期の数か月前まで日常生活を送れることもあるが、状態が急激に変化することがある |
このように、ステージ4だからすぐに末期がんというわけではなく、治療方針や全身状態によって判断されます。
ご本人が比較的元気で意思疎通ができるうちから、今後の治療方針や療養場所についてご家族で話し合っておくことで、本人の希望を尊重した選択につながります。
末期がんの主な症状【がんの種類別】

末期がんに現れる症状は、以下のようにがんが発生した部位や転移した先の臓器によって異なります。
| ・大腸がん ・胃がん ・肺がん ・膵臓がん ・肝臓がん ・食道がん ・子宮頸がん ・前立腺がん |
がんの種類によって注意すべき症状が異なるため、それぞれの詳しい特徴について解説していきます。
大腸がん
大腸がんの末期は、腫瘍が腸を塞いでしまうことによる腹部の症状や、肝臓や肺など他臓器への転移に伴う症状が、以下のように目立つようになります。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 腸閉塞による腹痛や嘔吐 | 腫瘍が腸の通り道を塞ぐことで、強い痛みや嘔吐、便通異常が起こる |
| 腹水(お腹に水が溜まる) | がんが腹膜へ広がると、お腹に大量の水分が漏れ出して大きく膨らむ |
| 転移による黄疸や息苦しさ | 肝臓への転移で皮膚が黄色くなる黄疸、肺への転移で呼吸器の症状が現れる |
お腹に水が溜まると横隔膜が押し上げられ、呼吸が苦しくなる場合があります。
また、腫瘍からの出血によって便に血が混じり、重度の貧血を引き起こすため注意が必要です。
胃がん
胃がんの末期は、食事が通らなくなることによる急激な体重減少にくわえ、腹水や出血による苦痛など、以下のような症状が問題となってきます。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 食事の通過障害 | 腫瘍が胃を塞ぐため食べ物を受け付けられなくなり、食欲低下を招く |
| 腹水 | がん細胞がお腹の臓器を覆う膜に散らばることで、お腹に大量の水分が溜まって胃腸を圧迫する |
| 消化管出血と悪液質 | 腫瘍からの出血に加え、がんによる代謝異常(悪液質)で急速に体重が減少する |
食べ物を消化吸収する機能が著しく低下し、無理に食事を摂らせるとかえってご本人を疲弊させます。
吐血や下血などの出血症状が見られる場合は、医療者による適切な処置が必要です。
肺がん
肺がんの末期は、主に呼吸機能の低下に伴う強い息苦しさが特徴です。
さらに、脳や骨へ転移して以下のようにさまざまな痛みや神経症状を引き起こすこともあります。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 呼吸困難・咳・血痰 | 初期は動いた時のみ苦しさを感じるが、進行すると安静にしていても強い息苦しさや激しい咳が起こる |
| 胸水 | 肺の周囲にある「胸腔(きょうくう)」という空間に異常に水が溜まる状態 |
| 転移による痛みや神経症状 | 骨転移による激痛や、脳転移による頭痛、麻痺、けいれんなどが現れる |
息が吸えない感覚は、ご本人に強いパニックや恐怖を与えます。
医療用麻薬の投与や酸素吸入、上体を起こす体位の工夫など、徹底した症状緩和が優先的に行われます。
膵臓がん
膵臓がんは初期には自覚症状がほとんどなく、発見された時点ですでに進行しているケースが少なくありません。
手術が可能な方は約20%にとどまり、進行すると痛みや全身状態の悪化が現れやすい特徴があります。
出典:一般社団法人 日本肝胆膵外科学会|膵臓がん
膵臓がんでみられる主な症状や特徴は、以下のとおりです。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 強い腹痛や背部痛 | 胃の裏側にある膵臓のがんが周囲の神経を圧迫し、背中や腰を貫くような激痛(放散痛)を起こす |
| 黄疸と腹水 | 胆管が塞がれて皮膚や白目が黄色くなり、お腹に水が溜まる症状が現れる |
| 急速に進む悪液質・食欲不振 | がんによる代謝異常が早く進み、食欲低下とともに全身の栄養状態が急激に悪化する |
膵臓がんでは、強い痛みや食欲低下によって睡眠や日常生活に影響を及ぼし、生活の質(QOL)が低下しやすくなります。
病状に応じて医療用麻薬などによる痛みのコントロールや緩和ケアを早期から取り入れることが重要です。
自宅での療養が難しくなった場合は、24時間体制で医療・緩和ケアを受けられるホスピス型住宅なども選択肢の一つとして検討するとよいでしょう。
肝臓がん
「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓のがんは、末期になって解毒や代謝機能が低下することで、以下のように全身へ深刻な影響を及ぼす症状が現れ始めます。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 黄疸(おうだん) | 肝臓で処理できない色素が血液に溢れ出し、皮膚や白目が黄色く染まって強いかゆみを伴う |
| 肝性脳症(意識障害) | 解毒機能が失われて毒素が脳に回り、意識が朦朧としたり異常な行動をとったりする |
| 腹水と全身の強いむくみ | 血液中の水分を保つ力が失われ、お腹に水が溜まったり全身が強くむくんだりする |
肝臓が老廃物を処理できなくなるため、強い倦怠感や出血しやすさが現れます。
また、毒素の影響で手が羽ばたくように震える症状が出た際は、すぐ医師へ相談してください。
食道がん
食道がんの末期は、腫瘍によって食道が狭くなり、以下のように飲み込みが困難になる症状が目立つようになります。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 嚥下困難(飲み込みにくさ) | 初期は固形物がつかえ、末期には水や自分の唾液すら飲み込むことが困難になる |
| 誤嚥性肺炎・声の変化 | 食べ物が気管に入りやすく肺炎を起こすほか、神経が圧迫されて声がかすれる |
| 腫瘍からの出血 | がんが大きくなることで食道の血管が破れ、突然の出血を引き起こす危険がある |
早期から口で食べられなくなるため、急激な体重減少と栄養状態の悪化を招きます。
無理に飲み込ませようとせず、ゼリー状の食事や医療的な栄養補給を検討してください。
子宮頸がん
子宮頸がんの末期には、骨盤内へ腫瘍が広がることに伴い、以下のような特有の痛みや排泄に関わる症状が目立つようになります。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 不正出血・帯下(おりもの) | 腫瘍からの出血や感染により、血の混じった不快な臭いのするおりものが出る |
| 骨盤内の痛みと下肢のむくみ | がんが周囲の神経や血管を圧迫し、腰や下腹部の激痛、足の強いむくみを引き起こす |
| 尿管圧迫による腎機能低下(水腎症) | 腫瘍が尿の通り道を塞ぐことで腎臓に負担がかかり、尿が出にくくなる |
腎臓の働きが低下すると全身に毒素が回り、強いだるさや吐き気を引き起こします。
足のむくみは歩行を困難にさせるため、マッサージやクッションを用いたケアが求められます。
前立腺がん
前立腺がんは骨へ転移しやすいという特徴を持っており、末期になると以下のような激しい痛みや排尿障害が問題となります。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 骨の痛みと骨折リスク | 血液に乗って背骨や骨盤へ転移しやすく、わずかな衝撃で骨折する危険がある |
| 下半身のしびれ | 背骨に転移した腫瘍が脊髄の神経を強く圧迫し、しびれや麻痺から歩行困難を招く |
| 排尿障害と貧血 | 腫瘍が尿道を塞ぐことで血尿や尿閉(尿が出ない)が起こり、貧血を伴う |
骨転移による痛みは非常に強く、寝返りを打つことすら困難になります。
尿が出なくなる症状は強い苦痛を伴うため、管を通すなどの泌尿器科的な処置が必要です。
末期がんの症状はどう変化する?余命1か月から終末期までの経過
末期がんの症状や身体の状態は、最期を迎えるまでの期間によって変化します。
終末期に現れる症状や経過は、以下3つの時期に分けて考える必要があります。
| ・余命1〜3か月頃 ・余命数週間頃 ・余命数日〜最期 |
余命1〜3か月頃
余命1〜3か月頃は、保たれていた身体機能が急激に低下し始める時期です。
主な症状や状態の変化は以下のとおりです。
| 状態の変化 | 詳細 |
|---|---|
| 強い倦怠感と食欲不振 | 体が鉛のように重くだるくなり、食欲が急激に低下する |
| 悪液質(あくえきしつ)の進行 | がんの影響で筋肉や脂肪が分解され、無理に食べても栄養にならない状態 |
| 日常生活能力(ADL)の低下 | 自分のことができる時間と、介助が必要な時間が入り交じる |
この時期は無理に食事を勧めるより、ご本人が心地よいと感じる状態を保つことが大切です。
体の痛みや息苦しさは、適切なケアで和らげられます。
ご本人の希望を第一に考えながら、ゆったりと過ごせる環境を整えましょう。
余命数週間頃
余命が数週間単位になると、全身のエネルギーが低下して横になって過ごす時間が増えます。
この時期に見られる具体的な変化は以下のとおりです。
| 状態の変化 | 詳しい症状やメカニズム |
|---|---|
| 活動量と食事量の低下 | 眠っている時間が長くなり、食事は数口やゼリー程度に減少する |
| 歩行困難のサイン | 自力で歩けなくなることは、余命が週単位へ移行する目安となる |
| 日常生活の全面的な介助 | 寝返りやトイレの移動など、あらゆる場面で家族のサポートが必要になる |
飲み込む力が弱まるため、お薬は飲み薬から点滴や貼り薬へ切り替える場合があります。
意識がぼんやりする時間が増え、コミュニケーションが難しくなることがあります。
ご家族は無理のない範囲で介助を行いながら、専門職と連携して見守りましょう。
余命数日〜最期
最期の数日を迎えると、身体が自然な生命活動を縮小させていくため、さまざまな変化が現れます。
ご本人の体に起こる主な状態は以下のとおりです。
| 状態の変化 | 詳しい症状やメカニズム |
|---|---|
| 飲食不可と尿量の減少 | 水すら口にするのが難しくなり、内臓機能の低下に伴い尿が出なくなる |
| 呼吸のリズムの変化 | 浅く速い不規則な呼吸になり、喉の奥で唾液がゴロゴロと鳴るようになる |
| 手足の冷えと色の変化 | 末梢から血の気が引き、皮膚が青白くなったり、まだらな色に変化したりして手足が冷たくなる |
この時期は水分を処理する機能が失われており、過剰な点滴は肺に水が溜まり苦痛が増す可能性があります。
脱水を心配して無理な処置を望むのではなく、お口を湿らせるケアが優先されます。
ご本人は深い眠りの中で穏やかに過ごしているため、安心して手を握り声をかけ続けましょう。
末期がんで死期が近いときにみられる主な兆候
末期がんでは、身体の機能が少しずつ低下していくなかで、ある時期を境に急激に状態が変化することがあります。
ご家族から見ると「急に悪化した」と感じる場合もありますが、最期が近づく過程でみられる自然な変化であることも少なくありません。
末期がんで死期が近いときにみられる主な兆候と、ご家族ができる対応は以下のとおりです。
| 主な兆候 | 身体の変化 | 家族ができる対応 |
|---|---|---|
| 飲食不可・尿量の減少 | ・身体が食べ物や水分をあまり必要としなくなる ・内臓の働きが徐々に低下し、尿量が少なくなる | ・無理に食べさせたり飲ませたりしない ・湿らせたスポンジやガーゼなどで唇や口の中を潤す |
| 死前喘鳴・呼吸の乱れ | ・飲み込む力が低下し、喉の奥に唾液がたまりやすくなる ・浅く速い呼吸や無呼吸を繰り返すことがある ・喉の奥でゴロゴロと音がすることがある | ・無理に吸引しようとせず、顔を横に向ける ・慌てず、そっと手を握ったり背中をさすったりする |
| 手足の冷え・皮膚の変化 | ・心臓の働きが弱まり、血圧が低下する ・血流が脳や心臓など重要な臓器に集中し、手足が冷えやすくなる | ・電気毛布などで急激に温めようとしない ・薄い毛布をかけ、優しく手足をさする |
| 意識の低下・せん妄 | ・臓器機能の低下や薬の影響で、意識が混乱することがある ・眠っている時間が長くなり、呼びかけへの反応が少なくなる | ・幻覚や混乱した発言を否定せず、ご本人の不安に寄り添う ・返事がなくても言葉は届いていると考え、「ありがとう」など穏やかに声をかける |
こうした変化を目の当たりにすると、ご家族が大きなショックを受けることもあります。
しかし、飲食量の低下や呼吸の変化、眠っている時間が長くなることは、最期が近づく過程で起こり得る自然な変化です。
苦しそうに見えて不安になる場面もありますが、緩和ケアでは痛みや息苦しさを和らげるケアが行われます。
対応に迷ったときは、無理に判断しようとせず、医師や看護師に相談しましょう。
ご本人のそばで手を握ったり、穏やかに声をかけたりすることも、大切なケアの一つです。返事がなくても、声やぬくもりが安心につながることがあります。
末期がんに対するケアが受けられる主な場所

末期がんの療養場所は、ご本人の病状や希望、ご家族の介護状況などによって適した選択肢が異なります。
主な療養場所は、在宅医療・緩和ケア病棟・ホスピス型住宅の3つで、それぞれ特徴や向いている方が異なるため、違いを理解したうえで検討することが大切です。
| 種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 在宅医療(訪問診療・訪問看護) | ・住み慣れた自宅で安心して過ごせる ・プライバシーを保ちながら自分らしい生活を送りやすい | ・ご家族による24時間の見守りや介護が必要になる場合がある ・夜間の急変時など、ご家族の負担が大きくなりやすい |
| 緩和ケア病棟(病院) | ・医師や看護師による専門的な緩和ケアを受けられる ・痛みや症状を集中的に和らげたい方に適している | ・症状が安定すると退院を求められる場合がある ・面会時間や私物の持ち込みに制限が設けられていることがある |
| ホスピス型住宅 | ・24時間の医療・介護体制のもとで生活できる ・ご本人らしい暮らしを大切にしながら、ご家族も安心して寄り添いやすい | ・施設によって提供されるサービス内容に違いがある ・地域によっては待機が必要な場合がある |
療養場所に正解はなく、ご本人の希望や病状、ご家族がどのような時間を過ごしたいかによって適した選択肢は変わります。
そのため、ご本人と意思疎通ができるうちから、ご家族で今後の療養場所について話し合い、早めに情報収集を始めておくことが大切です。
CPA-Consultingでは、ご本人の病状やご家族の状況を丁寧にヒアリングし、ホスピス型住宅をはじめ、ご本人に適した施設選びをサポートしています。
施設ごとの特徴や空室状況、入居までの流れなども含めて相談できるため、「どの療養場所が合っているか分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
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末期がんの症状への理解を深め、本人が穏やかに過ごせる環境を整えよう
末期がんでは、症状や経過に個人差がありますが、事前に身体の変化や最期の兆候を理解しておくことで、ご本人にもご家族にも落ち着いて対応しやすくなります。
また、ご本人が穏やかな時間を過ごすためには、痛みや苦痛を和らげる医療・介護を受けられる環境を整えることが大切です。
同時に、介護を担うご家族が一人で抱え込みすぎず、必要な支援を受けながら向き合うことも欠かせません。
CPA-Consultingでは、介護や医療の専門スタッフがご本人の病状やご家族のご希望を丁寧にヒアリングし、ホスピス型住宅を含め、一人ひとりの状況に合わせた施設をご案内しています。
「まだ早いかもしれない」と感じる段階でも、早めに相談することで、ご本人の希望を尊重しながら、ご家族も安心して過ごせる療養環境を落ち着いて検討できます。
大切な時間をご本人らしく過ごすためにも、一人で悩まず、まずはご相談ください。
末期がんの症状に関するよくある質問
末期がんの症状に関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。
| ・末期がんで歩けなくなった場合の余命の目安は? ・末期がんで顔つきや表情に変化は現れる? |
症状の変化や余命の目安など、ご本人やご家族が気になりやすい疑問について、解説していますので、ぜひ参考にしてください。
末期がんで歩けなくなった場合の余命の目安は?
自力で歩けなくなった時期は、一般的に余命が数週間程度(週単位)となる目安の一つとされています。
歩けなくなる理由や生活の変化、必要なサポートは以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 歩けなくなる理由 | がんの進行に伴い、全身のエネルギーや筋肉量が著しく低下するため |
| 生活状態の変化 | ベッド上で過ごす時間が大半を占めるようになり、日常生活のほとんどで介助が必要になる |
| 必要なサポート | トイレや着替え、体位変換などに対する家族や医療・介護スタッフの介助が必要になる |
この時期になると、ベッド上で過ごす時間が大半を占めるようになり、食事量や会話の機会も徐々に減っていくことがあります。
ただし、症状の進行や余命には個人差があるため、「歩けなくなった=必ず数週間」とは限りません。
無理に歩かせようとするのではなく、ご本人が少しでも楽に過ごせるよう、医療・介護スタッフと連携しながら適切なケアを受けられる環境を整えることが大切です。
末期がんで顔つきや表情に変化は現れる?
末期がんでは、病状の進行に伴い、顔つきや表情に変化が現れることがあります。
主な変化とその理由は、以下のとおりです。
| 顔つき・表情の変化 | 詳細 |
|---|---|
| 頬がこける・眼窩がくぼむ | がんによる代謝異常(悪液質)が進み、脂肪や筋肉が急激に減少するため |
| 表情が乏しくなる | 全身状態の悪化や意識レベルの低下により、表情をつくる力が弱くなるため |
| 顔つきが変わる | 呼吸機能の低下に伴い、下顎を使って呼吸をする「下顎呼吸」がみられることがあるため |
しかし、表情が乏しくなるのは、意識レベルが低下して眠っている時間が長くなることによる変化であり、必ずしも強い苦痛を感じていることを意味するわけではありません。
返事がなくても聴覚は最後まで保たれることがあるため、そっと手を握ったり、優しく声をかけたりすることは、ご本人に安心感を与える大切なケアにつながります。