ターミナルケアとは?終末期に向けてご家族が大切にしたいこと・医療ケアについて解説

ターミナルケアとは?終末期に向けてご家族が大切にしたいこと・医療ケアについて解説

ご家族にとっては、「少しでも長く生きてほしい」と願う一方、「本人に苦しい思いはさせたくない」と葛藤し、悩み続けることもあるでしょう。

 

そのような中で選択肢となるのが、ターミナルケア(終末期ケア)です。

 

ターミナルケアとは、無理な延命を目的とした治療を続けるのではなく、身体的な痛みや精神的な苦痛を和らげながら、その人らしく穏やかに過ごせるよう支えるケアです。

 

しかし、「具体的にはどんなことをするの?」「どこで受けられる?」といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、ターミナルケアの基本的な考え方から受けられる場所・ケア内容など、ご家族が知っておきたいポイントを解説します。

 

【本記事で分かること】
ターミナルケア(終末期ケア)とは
ターミナルケアが受けられる場所
ターミナルケアで行われる主なケア内容
ターミナルケアを利用する際の費用目安

 

大切な人が穏やかな時間を過ごすためにも、ぜひ参考にしてください。

【調査概要】
・調査対象:ターミナルケアを受けた経験のあるご家族100名
・調査方法:インターネットアンケート
・調査実施期間:2026年5月10日~5月15日

ターミナルケア(終末期ケア)とは|最期の時間を安心して過ごせるよう支えるケア

 

ターミナルケア(終末期ケア)とは、病気の回復が見込めない方に対し、延命治療ではなく「心身の苦痛を和らげ、残された時間を穏やかに過ごすこと」を目的としたケアです。

 

「終末期医療に関するガイドライン」では、終末期を以下の3つの条件を満たす状態と定義しています。
※参照:公益社団法人全日本病院協会「終末期医療に関するガイドライン

 

・複数の医師が客観的な情報を基に、治療により病気の回復が期待できないと判断すること
・患者が意識や判断力を失った場合を除き、患者・家族・医師・看護師等の関係者が納得すること
・患者・家族・医師・看護師等の関係者が死を予測し対応を考えること

 

病気の治癒が難しくなった段階だからこそ、「どう生きるか」「どのような時間を過ごしたいか」を大切にしながら、医療・介護チームがご本人とご家族を支えていきます。

 

残された時間をただ過ごすのではなく、「その人らしく、安心して過ごせる時間」にすることが、ターミナルケアの大きな目的です。

主な対象者

 

ターミナルケアの主な対象となるのは、以下のような医学的に回復が難しい状態にある方です。

 

・がん(末期)
・心不全・臓器不全
・認知症・老衰

 

ただし、病気によって進行の仕方や終末期の現れ方には違いがあります。

 

たとえば、がんは比較的「終末期」がわかりやすい一方で、心不全や認知症は状態の変動が大きく、「どこからが看取り期なのか判断しづらい」という特徴があります。

 

疾患ごとの進行パターンを事前に理解し、「今どのような時期なのか」「これからどのような変化が起こりやすいのか」を医療・介護スタッフと共有しておくことが大切です。

 

ご本人の状態に合わせて適切なケアや環境を整えることで、身体的な苦痛だけでなく、ご家族の不安や戸惑いも軽減しやすくなります。

 

ターミナルケアの開始時期|基本は回復見込みがないと医師が判断後

 

ターミナルケアは、複数の医師によって「これ以上の治療による回復が難しい」と判断された段階で始まります。

 

ターミナルケアへ移行する際には、ご家族が理解しておきたいポイントがあります。

 

ポイント内容
気持ちを共有できているか医師だけで決めるのではなく、ご本人・ご家族・医療スタッフが「穏やかに過ごすためのケアへ移る」という方向性を共有することが大切
心の変化を受け止められているか怒り・悲しみ・戸惑いなどの感情は、大切な人の死を受け入れていく過程で起こる自然な反応
これからの希望を話し合えているか元気なうちに「どこで過ごしたいか」「どんな時間を大切にしたいか」を本人を交えて話し合っておくことが重要

 

ターミナルケアの期間はがんであれば数週間〜数か月が目安となりますが、心不全や認知症など疾患によって異なります。

 

ターミナルケアの開始に向けては、ご家族だけで重い決断を背負い込む必要はありません。

 

ご本人や医療チームと何度も話し合いを重ね、全員が同じ気持ちでこれからの時間を進められるよう支えていきます。

 

「本当にこれでよいのか」「もっと治療できるのではないか」と葛藤や迷いを抱くのは、ごく自然なことです。

 

元気なうちから、自分の暮らし方や希望について話し合う「人生会議(ACP)」を繰り返しておくことで、いざという時にもご家族にとっても後悔の少ない選択につながります。

 

ターミナルケアが受けられる場所【メリット・デメリットも紹介】

ターミナルケアが受けられる場所【メリット・デメリットも紹介】

ターミナルケアが受けられる場所は、以下のように「自宅(在宅)」「介護施設」「病院」の3つです。

 

自宅(在宅)
介護施設
病院

 

それぞれのメリットやデメリットを解説するので、ぜひターミナルケアを受ける場所選びの参考にしてください。

自宅(在宅)

 

自宅でのターミナルケアは住み慣れた環境の中で、ご本人のペースを大切にしながら過ごせます。

 

また自宅(在宅)でのターミナルケアには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

 

項目詳細
メリット・住み慣れた自宅で最期を迎えられる
・家族がそばにいられる安心感がある
・生活リズムや過ごし方を自由に決めやすい
デメリット・24時間体制の介護で家族負担が大きくなりやすい
・往診や訪問看護の利用状況によって費用負担が増える場合がある
・急変時の対応に不安を感じやすい

 

一方で、24時間にわたる見守りや介護は、ご家族にとって身体的・精神的な負担が大きくなりやすいのも現実です。

 

「できる限り自宅で過ごさせてあげたい」という思いが強いほど、ご家族が無理を重ね、心身ともに疲弊してしまうケースも少なくありません。

 

近年では、医療的ケアを受けながら、自宅のように穏やかに過ごせる「ホスピス型住宅」という選択肢もあります。

 

ホスピス型住宅については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

>>ホスピス型住宅とは?特徴・デメリットや急増する背景についても解説

介護施設

特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの介護施設では、日常生活の延長として看取りケアを行う施設も増えており、「第二の自宅」のような環境で過ごせる点が特徴です。

 

介護施設でのターミナルケアには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

 

項目詳細
メリット・24時間体制で介護・生活支援を受けられる
・ご家族の身体的・精神刻負担を軽減しやすい
・慣れた施設で安心して過ごしやすい
デメリット・ご家族が常に付き添うことは難しい場合がある
・施設によってターミナルケアの対応範囲が異なる
・職員との信頼関係づくりが重要になる

 

近年は、がん末期や難病の方に特化して高度な医療ケアを提供する「ホスピス型住宅」という選択肢も注目を集めています。

 

ホスピス型住宅では、看護師が24時間体制で常駐し、痛みのコントロールや医療的ケアを受けながら、ご本人らしい生活を続けやすい環境が整っています。

 

一方で、施設によって医療体制や受け入れ可能な病状、サポート内容は異なるため、「どこを選べばよいかわからない」と悩まれるご家族も少なくありません。

 

施設選びでお悩みの際は、CPA-Consultingへぜひご相談ください。

 

ご本人の病状やご家族のご希望に合わせて、安心して最期の時間を過ごせる最適な環境選びをサポートいたします。

 

病院

病院は、医師や看護師が24時間体制で常駐しており、容体の変化にも迅速に対応できるため、医療的な安心感を重視したい方に選ばれている選択肢です。

 

特に、強い痛みや呼吸苦などの症状がある場合でも、専門的な医療処置を受けながら、苦痛を和らげやすい環境が整っています。

 

項目詳細
メリット・医療スタッフが常駐し、痛みや症状への対応を受けやすい
・容体急変時にも迅速に対応できる
・本人・家族ともに医療面での安心感が大きい
デメリット・病院のルールがあり、生活の自由度は低くなりやすい
・面会時間の制限などで家族が常に付き添えない場合がある
・差額ベッド代などで費用負担が増えることがある

 

また、病院の中でも緩和ケア病棟では、延命治療ではなく、痛みや不安を和らげながら穏やかに過ごすための専門的なサポートを受けられます。

 

一方で、病院はあくまで医療を提供する場所であるため、ご家族との過ごし方や生活リズムに制限が生じることもあります。

 

そのため、「医療的な安心感を重視したいのか」「できるだけ自分らしい生活を優先したいのか」を、ご本人やご家族で話し合いながら選択することが大切です。

 

【関連記事】
緩和ケア病棟の費用はいくら?高額療養費制度と保険適用・自己負担額を解説

ターミナルケアで行われる主なケア内容

ターミナルケアで行われる主なケア内容

ターミナルケアではご本人が最期までその人らしく、ひとりの人間としての尊厳を保って過ごせるように、主に以下の4つのケアが行われます。

 

1. 身体的ケア
2. 精神的ケア
3. 社会的ケア
4. グリーフケア

 

ここでは、それぞれの特徴について解説していきます。

身体的ケア|痛みや苦痛を和らげ、快適に過ごすための支援

 

ターミナルケアにおける身体的ケアとは、痛みや息苦しさ、不眠などの苦痛を和らげ、ご本人ができるだけ穏やかで快適に過ごせるよう支えるケアです。

 

具体的には、以下のようなケアが行われます。

 

ケアの種類具体的なサポート例目的
痛みのコントロール・医療用麻薬などによる疼痛緩和
・息苦しさや不眠、不安感の軽減
身体的な苦痛を和らげ、穏やかに過ごせるようにするため
日常的な身体ケア・楽な姿勢を保つための体位変換
・口腔ケアや清拭(身体を拭くケア)
清潔を保ち、身体の不快感や苦痛を軽減するため
療養環境の調整・室温や照明を整える
・寝具や衣類を快適な状態にする
身体への負担を減らし、安心して休める環境をつくるため

 

終末期には病気の進行によって身体への負担が大きくなりやすいため、医療的な処置だけでなく、日常生活の細やかなサポートも重要になります。

 

終末期では、がん・心不全・老衰など病気の種類に関わらず、痛みや倦怠感、呼吸苦などの症状が現れることがあります。

 

少しでもつらそうな様子があれば、遠慮せずにすぐ医師や看護師に相談し、ご本人の苦痛を取り除いてあげましょう。

 

精神的ケア|心の不安に寄り添う

 

ターミナルケアでは、身体的な苦痛だけでなく、「死への恐怖」や「なぜ自分が」という不安・孤独感に寄り添う精神的ケアも重視されています。

 

ケアの側面具体的なサポート例目的
安心できる環境づくり・ベッド周りを普段に近い環境に整える
・思い出の写真や愛用品をそばに置く
不安や孤独感を和らげ、安心感につなげるため
スキンシップ・声かけ・手を握る(タッチング)
・優しく話しかける、好きな音楽を流す
言葉が少なくなっても安心感を伝えるため
スピリチュアルケア・「なぜ生きるのか」「人生にどんな意味があったのか」という思いに寄り添う
・価値観や人生観を尊重する
死への恐怖や深い虚無感を受け止めるため

 

ご本人が少しでも安心して過ごせるよう、気持ちに寄り添いながら、穏やかな環境を整えていくことが大切です。

 

また終末期になると、言葉を交わすことが難しくなる場合もありますが、聴覚は最期まで残りやすい感覚だといわれています。

 

ご家族が手を握りながら優しく声をかけるスキンシップ(タッチング)は、ご本人の心を穏やかにする効果が期待できます。

 

ぜひ、日常の出来事や思い出話を語りかけながら、温かい手で優しく触れてあげてください。

 

社会的ケア|家族・お金・生活面の悩みを支える

 

ターミナルケアでは、ご本人の身体や心だけでなく、ご家族が抱える「お金」「介護」「これからの生活」に関する不安を支える社会的ケアも重要な役割を担っています。

 

特に終末期には、「医療費はどれくらいかかるのか」「退院後はどう生活すればよいのか」といった現実的な悩みが、ご本人やご家族の大きな負担になりやすいものです。

 

医療・介護スタッフや医療ソーシャルワーカー(MSW)が連携しながら、以下のような支援を行います。

 

ケアの種類具体的なサポート例目的
経済的負担の軽減・高額療養費制度や介護保険の利用支援
・医療費控除など公的制度の案内
金銭面の不安を軽減し、安心して療養できるようにするため
療養・生活環境の調整・退院後の介護サービス調整
・在宅医療や転院先、施設の提案
ご本人に合った生活環境を整えるため
家族関係のサポート・家族間の話し合い支援
・MSW(医療ソーシャルワーカー)による相談対応
家族間の孤立や意見のすれ違いを防ぐため

 

早い段階から病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)やケアマネジャーへ相談し、利用できる公的制度や支援サービスを把握しておくことが大切です。

 

介護や費用の悩みを家族だけで抱え込まないことが、ご本人もご家族も安心して過ごせる環境づくりにつながります。

 

グリーフケア|大切な人を亡くした家族への心のケア

 

グリーフケアとは、大切な人を亡くしたご家族の悲しみや喪失感(グリーフ)に寄り添い、少しずつ心を整理していけるよう支えるケアのことです。

 

看取りを終えた後、ご家族は「もっと何かできたのではないか」「これでよかったのだろうか」と、自責の念や深い悲しみを抱えることがあります。

 

ターミナルケアでは、ご本人へのケアだけでなく、残されたご家族の心を支えることも大切な役割とされています。

 

具体的には、以下のような支援が行われます。

 

ケアの種類具体的なサポート例目的
予期悲嘆へのケア・病状や今後の経過を丁寧に説明する
・看取りに向けた心の準備を支援する
死別後の強いショックや混乱を和らげるため
継続的な心のサポート・医療・介護スタッフによる傾聴
・電話相談や手紙などによる継続支援
悲しみを抱え込まず、気持ちを整理できるよう支えるため
専門的なケアの提供・ピアカウンセリング(同じ経験者との対話)
・グリーフケア外来や専門相談窓口の紹介
心理的孤立を防ぎ、安心して悲しみを表現できるようにするため

 

大切な人を見送った後もご家族が喪失感と向き合いながら、少しずつ日常を取り戻していけるよう寄り添い続けることも、医療・介護チームの大切な役割です。

 

悲しみの感じ方や立ち直るまでの時間は、人それぞれ異なるため無理に気持ちを整理しようとせず、「悲しい」「寂しい」と感じる自分を否定しないことも大切です。

 

必要に応じて専門家や周囲の支援を頼りながら、ひとりで抱え込まずに過ごしていきましょう。

 

ターミナルケアを利用する際の費用目安|利用できる制度も紹介

 

ターミナルケアを利用する際の費用目安と主な内訳は以下のとおりです。

 

療養場所月額費用の目安主な費用・特徴
自宅(在宅)数万〜10万円程度・在宅医療費、訪問看護費、介護サービス費など
・医療依存度によって費用差が大きい
介護施設15万〜30万円程度・施設利用料、介護費、医療費など
・施設の種類や設備によって差がある
病院10万〜30万円程度・入院基本料、医療処置費など
・個室利用時は差額ベッド代が発生する場合もある
緩和ケア病棟10万〜30万円程度・包括的な費用体系が多い
・一般病棟より費用を把握しやすい傾向がある

 

また実際にターミナルケアを利用した方へのアンケート調査では、特に負担が大きかったものとして以下の回答が挙げられました。

ターミナルケアを利用する際の費用目安

 

こうした経済的負担を軽減するために、利用できる公的制度もあります。

 

制度名制度の仕組み
高額療養費制度1か月の医療費の自己負担額に上限を設ける制度
限度額適用認定証高額療養費制度を事前に利用するための手続き
介護保険制度介護サービスの自己負担額を軽減する制度
医療費控除1年間の医療費が10万円を超えた場合の税負担軽減措置
傷病手当金病気休業中の生活保障として給付金がもらえる制度

 

これらの制度を活用することで、医療費や介護費の負担を大きく軽減できる可能性があります。

 

ただし、公的制度は自動的に適用されるわけではなく、多くの場合はご自身で申請が必要です。

 

制度の内容や手続きは複雑に感じやすいため、不安な場合は、病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)や地域包括支援センターなどへ早めに相談することをおすすめします。

 

ターミナルケアを選択する際に大切なこと【本人の意思尊重が重要】

 

ターミナルケアを選択する際に最も重要なのは、ご本人の意思を尊重することです。

 

ご家族が後悔のない選択をするためには、以下のポイントを意識しましょう。

 

大切なポイント理由と具体的なアクション
元気なうちに本人の希望を話し合う・病状悪化によって意思を伝えられなくなる前に、希望を確認しておくことが重要

・話し合っておくことで、家族の迷いや精神的負担を軽減できる
本人が意思表示できない場合は、家族と医療・介護チームで考える・意思確認が難しくなった場合は、本人のこれまでの価値観や言動をもとに「推定意思」を考えながら方針を決める

・家族だけで抱え込まず、医師・看護師・ケアマネジャーなど専門職と一緒に話し合うことが大切
一度決めた方針も状況に応じて見直すその時々の状態に合わせて柔軟に見直すことが大切

 

また、ターミナルケアを経験したご家族へのアンケートでは、「もっと早く本人と話し合っておけばよかった」という後悔の声が最も多く挙げられました。

また、ターミナルケアを経験したご家族へのアンケートで特に多かったのが、「もっと早く本人と話し合っておけばよかった」という点でした。

事前に本人の希望を確認できていないと、延命治療の判断や療養場所の選択に迷い、ご家族の精神的負担が大きくなることがあります。

 

だからこそ、元気なうちから少しずつでも希望を共有しておくことが、ご本人にとってもご家族にとっても、納得のいく選択につながります。

 

こうした話し合いのプロセスは、「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」、通称「人生会議」と呼ばれています。

 

人生会議は、一度話して終わりではなく、病状や生活環境、気持ちの変化に合わせて、何度でも繰り返し話し合っていくことが大切です。

 

判断に迷いが生じたときは、ご家族だけで抱え込まず、医療や介護の専門チームへ積極的に相談しましょう。

 

ターミナルケアに関するよくある質問と回答

ターミナルケアに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。

 

ターミナルケアと看取りの違いは?
在宅でターミナルケアを受けているときに急変したらどう対応すればいい?

 

「どこまで治療を続けるべきか」「在宅で本当に対応できるのか」など、不安や疑問を解消するためにも、ぜひ参考にしてください。

ターミナルケアと看取りの違いは?

ターミナルケアと看取りの違いは、以下のとおりです。

 

項目ターミナルケア看取り
意味合い苦痛を和らげながら、その人らしい生活を支えるための医療・介護ケア全般人生の最終段階にある方に寄り添い、最期の時間を見守ること
対象となる期間終末期と診断されてから亡くなるまでの継続的な期間臨終が近づいた時期から、実際に亡くなられるまでの比較的短い期間
主な内容痛みや苦痛の緩和、精神的ケア、生活支援、家族支援など呼吸状態の見守り、苦痛緩和、家族の付き添い、最期のケアなど

 

ターミナルケアという継続的な支援の中で、人生の最終段階にあたる時期を支えるのが「看取り」というイメージになります。

 

【関連記事】
ターミナルケアと看取りの違いとは?受けられるケアや場所・家族がすべき準備を解説

 

在宅でターミナルケアを受けているときに急変したらどう対応すればいい?

 

在宅で急変した際の基本的な対応ステップは以下のとおりです。

 

1. 主治医や訪問看護ステーションへ連絡する
2. 救急車を呼ばず、医療チームの指示を待つ
3. ご本人のそばで落ち着いて寄り添う

 

救急搬送によって、ご本人の希望に反した救命処置や延命措置が行われる可能性があるため、まずは主治医や訪問看護師へ相談することが大切です。

 

また、急変時に慌てないためには、事前準備も大切です。

 

・緊急連絡先をすぐ確認できる場所に置いておく
・夜間や休日の連絡方法を確認しておく
・「救急車を呼ぶケース・呼ばないケース」を医療チームと共有しておく
・本人の希望(延命治療の有無など)を家族間で確認しておく

 

こうした準備をしておくことで、いざという時にもご本人の希望を尊重しながら対応しやすくなります。

 

【関連記事】
在宅看取りで「しんどい」のはどんな部分?後悔しないための選択肢と相談先について解説

 

ターミナルケアは本人の希望を尊重しながら、ご家族で話し合うことが後悔のない決断につながる!

ターミナルケアは回復の見込みが難しい方が、残された時間をその人らしく穏やかに過ごせるよう支えるためのケアです。

 

この記事で解説した重要なポイントを以下の表にまとめました。

 

重要なポイント内容
ケアの目的身体的・精神的・社会的・グリーフケアの4つを総合的に提供し、本人と家族を支える
場所の選択自宅・介護施設・病院などから、本人の希望や家族の状況に合わせて選択する
費用の負担高額療養費制度や介護保険など、公的制度を活用することで負担を軽減できる
最も大切なこと本人の意思を尊重し、元気なうちから家族で繰り返し話し合うこと

 

最期は自宅で過ごしたいと願う方が多い一方で、ご家族の介護負担が大きくなるという課題があります。

 

そのような課題を解決する選択肢として、近年は「ホスピス型住宅」が注目されています。

 

【ホスピス型住宅の主な特徴】
・専門の看護師・介護士が24時間体制でサポート
・痛みや苦痛を和らげるケアを受けやすい
・病院より面会の自由度が高く、家族との時間を大切にしやすい
・ご本人の希望を尊重しながら、ご家族の介護負担も軽減できる

 

ただし、ホスピス型住宅は施設ごとに医療体制や対応できるケア、費用などが大きく異なります。

 

そのため、「どの施設が本人に合っているのか」「家族が無理なく支えられる環境か」を専門家と一緒に比較・検討することが大切です。

 

ご本人とご家族が安心して過ごせる環境を探したい方は、ぜひCPA-Consultingへご相談ください。

 

専門家チームが、ご本人の希望やご家族の状況に寄り添いながら、ホスピス型住宅・介護施設選びを丁寧にサポートいたします。